いつか愛せる

DVのその後のことなど

ドメスティックバイオレンスからの回復

赦しに興味はないですか?

(あまり興味を持たれない内容だとわかっているのに書きます。すみません)本当はこういうことも追求して書きたくてブログを始めたのに、難しくて進まず。 先日たまたま古いメールを探している時、目的とは別にすっかり忘れていたメールを発見。2006年に、ま…

ペットを天に送る時

ペット忌引きを導入した企業のニュースがあった。ペット1種類につき年に一度、最大5日の休暇をとれるとのこと。有給にすることの是非はともかく(←こういうのは悪用する人が出るから)方向性としてはうらやましい。 思い出すなあ。結婚した数年後に、夫が…

お花見で思い出した桜と狂気

昨日は桜が舞い散るのをしばらく眺めて、ある風景を思い出した。それは結婚して最初に住んだ家から見た桜吹雪。 駐車場の上の半二階のような一階に居間があった。居間にはベランダがあり、窓から向かいの家の大きな桜の木が見えた。借景というやつで、桜の季…

野生のカンは誰にでも発動できる

力石のお葬式シーンまで見終わってしまい、無料視聴はここで終わり。ジョーの涙が切なかった。我が家はあした以降「あしたのジョー」ロスに陥る。ジョーがプロになってからはあっという間だった。 太く短く生きるキャラクターには、今の時代だから更に魅力を…

昨日のお題の記事のこと

21日、はてなの特別お題用の記事をUPして応募。(←長い文章を読ませて申し訳ありません!書いた本人も肩が痛くて上がりません) 出す前に客観的に見てほしくて夫に「読んで」と頼んだら、細かい文字を見るのが面倒で「まじめに聞くから読んで」と言われた。…

今だから話せること「さぶろうさんという友人」

私がさぶろうさんと関わったのは、もう20年も前。期間も長くはない。実際お会いしたのは2度だけだし、ネットを介したやり取りも1年に満たなかったかも知れない。でも彼の背景を含め、決して忘れられない人のひとり。 *出会い きっかけの説明は少し複雑。…

まだスカートが入らない

現在は軽く減量したりしている私。でもこれまでの人生で、体重が40kgを下回り30kg台になってしまった時期が2度ある。ちなみに拒食症ではなし。むしろ若いころは職場で「痩せの大食い」と言われていた。 1度目の40kg切りは、DVの渦中にあったころ。まだ若か…

今日の出来事

・夫と3・11の思い出話をした。 ・早めにスーパーに行ったら玉子が買えた! 結構たくさん売っていた。 ・腕時計のベルトが壊れたので時計屋さんに行き、ついでに義母の形見の腕時計の電池交換 ・ダイソーで「花粉対策メガネ」買おうとしたら、水中メガネ…

目的と手段を取り違えない

介護ネタが続いたのでたまには「DVからの回復」の話。20年以上前に本を出して同名のサイトを運営していたころのこと。(出版社の廃業のため書籍はすでに絶版) DVに悩む方からしばしば相談メールをいただいた。20年前なのでスマホは存在せず、パソコンを…

介護が佳境に入ったころ⑤

義父のステント手術の話の続き。1回目の手術日は私の体調がボロボロ過ぎ、電話で立会いを断った。(お陰で、なんだ行かなくても済むのかと証明された)次の土曜日には2回目の手術に立ち会うため病院へ行く。 まず朝、義実家へ。疲れを隠さず、あえて義母の…

役所に助けを求めるか迷った

いつごろだったか思い出せないが、介護を続ける危機を感じたときのこと。共倒れを防ぐために、夫の実家とかかわる頻度を減らせと夫から言われたより後だったろうか。 とにかく人手もお金も足りなかった。役所に行けば色々な支援はある。パンフレットを熟読し…

病気の不安を回避

本日は2週間前に行った夫の簡単手術の抜糸と、摘出した腫瘍の組織診断の結果を聞く。 実は夫は3年前、足の付け根にアテローム(粉瘤)が出来て同じ病院の日帰り手術で取り除いた。それはよくある良性の腫瘍で、今回かかとに出来たものが同じであれば心配な…

阪神淡路大震災のニュースで思い出した人

阪神淡路大震災から28年のニュースが目についた(テレビは手放したのでネットのニュースで知る) 大切な人を失った体験談がいくつもあり、どれを読んでも切なくなる。この季節がトラウマになっている人も多いだろうと思った。 「足りない記憶」↓ に書いた通…

DV加害者を名乗った人たち

20年前にDV当事者が集まる掲示板を作って自助をやっていたころの話。初めは被害当事者の女性ばかりだったのが、やがて男女問わず加害当事者を含む様々な人の参加があった。 当時の掲示板についての記事はこちら↓ manaasami.hatenablog.com 今回は加害者を名…

記憶の穴埋め進捗状況

以前に書いた通り、私は1990年代の記憶に抜けがある。当時リアルタイムで流れていた流行曲やドラマやニュースを覚えていない。自己分析で見つけた原因は、DVの中で周囲に目を向ける余裕がなかったから。 ちなみに結婚したのが1992年の10月なので、その前の記…

支援とか回復とか

たまにはこのブログの本来の目的のネタを書こう。私はDVからの回復を書きたくてブログを始めた。 小松原織香さんの著書「当事者は嘘をつく」を再び手に取る。どうしてこんなに共感できる箇所が多いのだろう。私と小松原さんの経験はそれほど似ているわけでは…

自分の軸

もうお正月休みも終わり。仕事始めの明日はテレワークの日だけれど、午後は早退して通院の付き添い。絶対に安心して帰宅できますように! 今年の目標のひとつは、自分の軸をしっかりさせること。どうすればいいのかまだ見当もつかない。色んなことで心は乱れ…

ビフォーアフター②

そういえばブログを始めたことは、今年の大きな変化だった。 始めた理由は、20年前に出した本「いつか愛せる-ドメスティックバイオレンス·共依存からの回復」の続きを書きたいから。 以前の出版社は廃業してしまい、素人には頼るツテも無い。多くの人に読ん…

共依存の知識は介護の役にも立った

義両親と過ごした最後の年末の記憶が無い。多分バタバタしていたんだろうな。辛うじて、ヘルパーさんに渡すお年賀の用意(お菓子の袋詰め)をしたことは覚えている。 時期は思い出せないけれど、何度か夫に言われた。「手を抜け」「手を引け」と。 つまり私…

癒すこととゆるすこと

ずっと前に考えたDVからの回復の要件は2つあった。まずは自分自身の心身の回復。次に、相手との関係の回復。別れていないならこの二つが必要。 私の経験はDVだったけれど、多くの虐待に共通するのではないかと想像する。 その考えに至る前から。当時は10年…

当たり前だけど苦労はDVだけじゃない

かなり前に、お気楽に思った。「DVでこれほど苦労したからもういいよね。人生後半は平穏に生きていけそう。一生分の苦労の大半は終わったかも?」と。 それに、もうちょっとやそっとの苦労では負けないという自負まであった。 甘かった・・・甘すぎた。人…

グループに参加してみた

記事のカテゴリーのうち「ドメスティックバイオレンスからの回復」のみ、グループに参加させました。内容がニッチすぎて興味を持っていただきにくいと思ったので。 (写真の本は昔書いたもので、すでに絶版しています) ジャストフィットするグループが見つ…

今週のお題=人生変わった瞬間

引越し話を中断してお題に挑戦。あの夫との結婚ほど私を変えたものなど無い! 何度も書いているように、私たちはかつてDV状態だったわけで。 結婚前、私は夫の気質に気付いて迷った。マリッジブルーなんかではない、リアルな不安。母と一緒に婚礼家具を買い…

加害者との対話を求めること(その2)

この記事は11月15日の「加害者(←この言い方は嫌いだけど)との対話を求めること」の続きです。よろしければこちらをお先にどうぞ。 manaasami.hatenablog.com 「謝罪の意味」で書いたように、DVでうけたダメージからの回復初期には「わかってほしい」という…

加害者(←この言い方は嫌いだけど)との対話を求めること

小松原織香さんの著書「当事者は嘘をつく」の中に、「なぜ、被害者が加害者に会おうとするのか」という表記が出てくる。私も考えてみた。 (※小松原さんは19歳の時に性暴力の被害を経験された修復的司法の研究者) 私がご本人あてに送った感想はこちら↓ http…

どうしたら知ってもらえるのか

はてなのトピックに載せてもらう方法がまだつかめない。ベルばらの感想はタグに「漫画」と入れてもダメで「マンガ」にしたら「読書・マンガ」に入った。でもDVネタは載せ方が見つからない。この記事も「雑談」と入れてみるけど、どうかなあ。 ところで、わず…

ウェルビーイング

企業でウェルビーイング(Well-being)の取り組みが流行っているそうで、所属部署でも2か月おきにミーティングがある。担当する上司は毎回テーマ設定に苦心しているよう。 これまでに「コロナ時代の幸福経営学」という動画を見たり、「アンガーマネジメント…

謝罪の意味(その2)

これは10月30日の「謝罪の意味」↓の続きなので、よろしければこちらをお先にどうぞ。 manaasami.hatenablog.com 謝罪を求める真意は何だろう。私は「わかってほしい」欲求だと思う。この記事を書いて、その思いが呆れるほど強かったのを実感した。 相手によ…

謝罪の意味

私はDVを経験してもたまたま夫と別れなかったので、謝罪をうける機会があった。何らかの被害をうけた人は通常は相手からの謝罪を望むが、その機会を持てない人も多い。ゆるしを考える前段階として謝罪について考えた。 大抵の人は子どものころ「悪いことをし…

アイデンティティ_私が私である証明

DVから回復する時にDVサバイバー(survivor:生存者)という言葉を知り、当時の私は自分のアイデンティティにした。被害を受けたことでなく、生き抜いたことを指す肯定的なところがいい。自分の弱さが強さに変換されたような気がした。 ただ最近では「死にた…